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激動の時代を越えて〜新たな飛躍へ

2008年4月、朝田照男専務が社長に昇格し、丸紅のV字回復と5期連続最高益を達成した勝俣社長は会長に就任した。朝田社長は、「持続的成長」を経営のキーワードとし、中期経営計画“SG2009”を発表した。“SG2009”では“G”PLANの遂行により強固となった収益基盤と財務体質を更にステップアップさせ、すべてのステークホルダーにとって「期待を超えるパートナー」となることを目指した。資源・エネルギー、海外I(W)PP、紙パルプ、食料、機械などの重点分野への経営資源の配分、リスクマネジメントのいっそうの強化などの施策を推進。また2008年には丸紅創業150周年の周年記念事業として海外奨学基金制度を拡充するなど、社会と共に歩む丸紅の企業姿勢を新たにした。

その後、2008年秋以降の世界同時不況と金融危機の進行、また急激な為替の変動や商品市況の低迷による影響に鑑み、懸念される案件等の処理を予防的・保守的に行った結果、当初1,650億円と設定していた2008年度の連結純利益は1,112億円と、2001年度以来7期ぶりの減益となった。しかしその時点でも、当社の売上総利益は2期連続、実態営業利益は4期連続、基礎収益は5期連続で最高益の更新を続けており、当社の「稼ぐ力」そのものは着実に伸長していることを示した。そして、いっそう厳しい経営環境が予想された2009年度は、「財務体質の強化」「収益力の再構築」を最重要課題として臨んだ結果、期中において連結純利益の通期見通しを800億円から900億円目標に上方修正。

そうして向えた2010年3月期(2009年度)の連結純利益は修正後の見通しを上回り、国内一部上場企業約1,700社中27位にあたる953億円の実績を上げて締めくくることができた。これは継続的に行ってきたポートフォリオマネジメントやリスクマネジメントの成果に加え、様々な財務施策が走行した結果でもある。また厳しい経営環境にあった“SG2009”の2年間においても穀物分野での戦略的な提携やチリ銅鉱山案件に代表される3,700億円超の新規投融資を戦略分野に積極的に投じており、今後の成長に向けた布石は着実に打たれてきたのである。

さて、2010年4月からは新しい中期経営計画“SG-12(エスジーダッシュトゥエルヴ)”をスタートし、持続的成長を通じた「強い丸紅」の実現に向けて全社一丸となって取り組んでいる。「経営主導による人材戦略の推進」「経営資源の重点配分」「海外市場における取組強化」といった重点施策をスピード感をもって推進する3カ年計画。その初年度の実績に期待感が高まる最中に発生した東日本大震災。その甚大な被害状況の全貌が明らかになるまでにも多くの時間が費やされる中で業績への影響も予断を許さない状況。今は何よりもまず犠牲となられた方のご冥福をお祈りし、被災者の方々と被災地の1日も早い復興を願う日々である。、また様々な困難に立ち向かっておられる関係者の皆さまのご尽力にも心より感謝を捧げるものである。

丸紅は被災地復興にむけた支援等をはじめとする社会的責任を全うしながら、持続的成長に向けて弛まぬ挑戦を続ける。中期経営計画SG-12初年度の実績を三段跳びとするならば、ホップ、ステップ、ジャンプを全うし、ステークホルダーの皆さまと共に新たなステージを目指して走り続けるのである。
いま未曾有の国難の報に衷心より思いを馳せながら、被災地の皆様の、そして日本の復活に当社の成長が足並みをそろえて 共に力強く前進する日の到来を願ってやまない。



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