PICK UP -丸紅グループ-

※ 掲載情報は取材当時のものです

丸紅テツゲン株式会社

事業内容

製鉄・製鋼用原料、鉱産物、粉末冶金用原料、特殊金属等の国内販売・輸出入および自動車リサイクル事業。取扱商品は鉄スクラップ、銑鉄、ミルスケール、合金鉄、金属シリコン、フェロニッケル、電解ニッケル、コークス、加炭材、活性炭、粉末冶金用鉄粉、ベントフィックス(土木遮水材)ほか

社長メッセージ

鉄スクラップ・合金鉄・環境関連の3本柱で事業を展開


  • 代表取締役社長 市来 肇

丸紅テツゲンは、1981年の設立以来、各種の鉄鋼原料を扱う専門商社として、お客様の求める原料を安定供給することを基本理念に活動しています。丸紅のグローバルネットワークと長年の経験から培った知見を活かし、鉄鋼の主原料である鉄スクラップや副原料合金鉄をはじめ、さまざまな鉱産物の売買を行っています。鉄鉱石や石炭を取り扱う丸紅本社との連携により、鉄鋼原料に関しては丸紅グループを挙げてフルラインで対応しています。

また、当社が鉄スクラップ、合金鉄に続く第三の柱として注力しているのが環境関連のビジネスです。代表的な事業として、遮水材のベントフィックスの販売と自動車リサイクル事業を行っています。

ベントフィックスは、遮水性の高いベントナイトという鉱産物を原料とする天然の遮水材で、廃棄物最終処分場や溜め池などの土壌・地下水汚染対策などに効果を発揮します。

自動車リサイクル事業は、自動車リサイクル法に対応し、鉄鋼メーカー・解体業者とコンソーシアムを組成し、自動車プレスを鉄鋼メーカーの原料として供給するスキームを構築して、全国で展開しています。

また、もともと当社が主要商材として取り扱う鉄スクラップも、鉄資源のリサイクルを促進するという意味では環境関連ビジネスといえます。今後も限られた資源の有効活用に取り組み自然環境の保全にも寄与しながら、環境との調和に貢献していきます。

市場動向に敏感に、鉄鋼業界の変貌・発展に呼応

鉄鋼業界は、中国やその他の新興国で需要が伸びている一方で、中国・韓国などの生産能力が急成長して環境が大きく変化し、競争も一層厳しくなっています。その中において日本の鉄鋼生産は、2008年のリーマンショック後の停滞を経て、最近では輸出産業向けを中心に好転しつつあり、内需も上向いています。このような状況下で、市場の変化をいち早くつかみ、需要家・仕入れ先双方の取引先の意向を十分に汲み取って、安定供給に貢献していくことが当社の役割といえます。

需要家や仕入れ先が商社に期待するのは、マーケットでの様々な情報です。環境が常に変化する中で、需要家と仕入れ先それぞれのニーズに応じた情報を、的確かつ迅速に提供することが求められます。鉄スクラップでは、日々変化する市況・需給動向を敏感に感じ取りながら、的確な情報提供を通じて、需要家である鉄鋼メーカーや仕入れ先との信頼関係を築くことを心掛けています。また合金鉄の場合も、海外の仕入れ先や商品に関する知見と、販売先である鉄鋼業界の動向を結びつけて商機を見出しています。

こうした活動のベースとなっているのが、個々の社員の行動力です。仕入れ先や客先などの現場に足繁く通って常に最新の情報を収集し、社内で共有しさらに発信する—サッカーチームのようですが、個々の力を磨くと同時に組織としての力の向上に努めています。

具体的な取り組みとして、鉄スクラップ分野では、今後の成長が期待されるASEAN諸国のマーケット動向をより的確にキャッチするため、2012年度までシンガポールに駐在していた社員を2013年度からインドネシアに移しました。また合金鉄分野では、主要な仕入れ先国である南アフリカとブラジルに当社社員を駐在させ、現地から最新情報の収集・発信を心掛けています。

「考え、提案し、実践すること」—当社のこの行動指針のもと、今後も、業界や市場に関する社員一人ひとりの知見を一層高め、当社が提供できるサービスの質をさらに磨いていきます。厳しい競争環境の中で、専門商社ならではの付加価値を提供し、「需要家・仕入れ先に期待される商社」として鉄鋼業界の発展に寄与していきたいと考えています。

鉄スクラップ:全国のネットワークを活かして価格競争力を強化

リサイクル率の高さで知られる鉄。鉄スクラップは、鉄鋼メーカーにとって重要な原料です。丸紅テツゲンでは、限りある地球資源を有効活用するためにも、リサイクルに貢献する鉄スクラップ取引に注力しています。

鉄スクラップに関しては、日本は資源国です。丸紅テツゲンでは、東京をはじめ北は仙台、南は北九州に支店を構えて全国で営業を展開しています。各地のネットワークを活かして鉄スクラップを仕入れ、国内外の鉄鋼メーカーに販売しています。これらの鉄スクラップは鉄鋼メーカーでの製鉄プロセスを経て、各種鉄鋼製品に生まれ変わります。

鉄スクラップは、加工工場の生産過程で発生する屑、解体によって発生する屑、製品の廃棄などによって発生する屑などさまざまな発生源があります。また、地域ごとの需給動向、海外相場との連動などの要因により相場が刻々と変動するため、これらの動向を十分に見極めながらの取引が求められます。丸紅テツゲンでは、全国各地の仕入れ先と信頼関係を築くことにより、情報をいち早くキャッチし競争力を高めるよう、日々、努力しています。


  • 自動車や機械製品の製造工程から発生する鉄スクラップ

  • 不要となった建物や設備を解体し、鉄スクラップを取り出している

合金鉄:世界各地からの供給体制を確立し、安定供給を実現

製鉄プロセスにおいて、鉄の持つ特性を高めたり、不要な成分を取り除いたりするために、金属元素を鉄に混ぜることがあります。このようにして加工したものが合金鉄です。たとえば、丸紅テツゲンの扱う主要な合金鉄のひとつであるフェロシリコンの場合、原料鉱石である珪石に、鉄源としての鉄スクラップや、還元剤としてのコークス・木炭を配合し、電気炉で製錬してつくられます。

丸紅テツゲンでは、合金鉄の世界各地からの供給体制を開拓・確立し、国内外の鉄鋼メーカーに安定供給しています。なかでもフェロシリコン、シリコマンガン、フェロクロム、ニッケル、モリブデン、金属マンガンは業界トップクラスの取扱高となっています。

  • 電気炉からの出湯
  • 合金鉄の鋳造工程
  • 合金鉄の荷卸作業の様子

環境関連事業: ベントフィックスの販売および自動車リサイクル事業を展開

ベントフィックスは天然の粘土であるベントナイトをシート状にした遮水材で、水を吸収すると速やかに膨張する作用があり、高密度化することによって遮水を実現します。天然素材なので半永久的に使用でき、穴や亀裂を自己修復する機能もあります。これらの特性を活かして、世界各地で公園池、溜め池、地下構造物防水、廃棄物最終処理場、土壌・地下水汚染対策に使用されています。さらにセシウムを吸着する機能があることから、放射性廃棄物の埋め立て処分場をベントフィックスで隔離する方法が注目されています。


  • ベントフィックスの施工の様子。簡単に施工できるのもベントフィックスの特徴のひとつ

  • ベントフィックスは放射性廃棄物の埋め立て処分場でも導入されている

自動車リサイクル事業では、2005年の自動車リサイクル法施行に合わせて、鉄鋼メーカーや自動車解体事業者とコンソーシアムを組み、同法に基づく「全部利用」の自動車リサイクルを推進しています。自動車解体事業者が銅や有害物質などをあらかじめ除去する精緻な解体を行った上で、製鋼電気炉にそのまま投入できるサイズにプレスした廃自動車を鉄鋼メーカーに納入します。この方法により、座席シート・バンパーなどの樹脂材・ガラスなどが電気炉で燃焼されるため、廃棄物がほぼ発生しない形でリサイクル処理が実現できます。

その他、粉末冶金製法により製造される自動車関連部品、OA機器、家電製品などの部品の原料となる鉄粉、アルミ合金用途・化学用途の金属シリコン、ニッケル鉱石、クロム鉱石、マンガン鉱石などの合金鉄用原料、電極などの製鋼用資材、コークスや加炭材、活性炭、ミルスケールなども取り扱っています。


  • 廃自動車の解体現場

  • 鉱産物の採掘場

丸紅テツゲン株式会社

設立 1981年7月
本社 東京都新宿区揚場町1-21 飯田橋升本ビル6階
TEL 03-3513-1221
従業員数 80名(2013年6月現在)
資本金 490百万円
丸紅グループ出資比率 100%
ウェブサイト http://www.marubeni-tetsugen.co.jp/index.html 


ページTOPへ