次世代白色LED技術開発・商品化に関する、共同開発契約の締結
丸紅株式会社
2009年12月10日
丸紅株式会社(以下「丸紅」)は、窒化物半導体、カーボンナノチューブ分野の研究開発で世界をリードする名城大学発のベンチャー企業であるエルシード株式会社(以下「エルシード」)と、同社が開発を進めている次世代白色LEDの商品化への資金提供を含めた共同開発契約を締結致しました。
エルシードが開発中の次世代白色LEDは、特殊ドーピングしたSiC(炭化ケイ素)基板上に近紫外LEDを載せるシンプルな構造で、1mm角のチップでワット級の出力を出せる高輝度、超高演色性を特長としています。現在、市場で主流の青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせて使用する、いわゆる擬似白色LEDに比べ、以下の点が特長です。
1.ドーピング濃度を制御することで、暖白色から純白色までの広範囲な白色をバラツキなく製造できる
2.平均演色性評価指数(Ra)が非常に高く太陽光に近い純白色を実現できる
3.耐熱性、熱伝導性に優れるSiC基板自体に波長変換する機能を持たせるため、蛍光体・樹脂封止が不要となり、製品寿命の長期化を可能にする
エルシードは、次世代LEDに応用できる技術として、光取り出し効率を格段に向上させるモスアイ構造を高スループットで作ることのできる製造技術、高反射率電極技術等を開発済みであり、高品質、低コスト白色LEDに向けた商品化を進めています。
丸紅は、CO2大幅削減に向けた省エネルギー技術として、LED、太陽電池関連材料の開発、商品化を積極的に進めており、優れた技術を持つ企業を支援することで、地球温暖化防止に向けた貢献をしていきたいと考えております。
<エルシード 概要>
事業所在地 : 名古屋市千種区不老町 名古屋大学赤崎記念館3F
社長 : 神谷 忠雄
資本金 : 6,205万円
設立 : 2006年3月
<参考>
2006年度 独立行政法人科学技術振興機構の委託開発課題としてLEDモスアイ構造
製造技術(開発企業:エルシード)が採択される。
2009年度 経済産業省「先端イノベーション拠点の整備」として
学校法人名城大学を事業者とするLED共同研究センターが採択される。
同センターでは、エルシードの超省エネルギー、超高演色性、長寿命、
低コストを実現できるLED照明の技術開発の実施を計画している。
以上