カラチ/パキスタン
薫り高いマンゴーを楽しむ
西村 正幸/丸紅カラチ支店
皆さん、パキスタンと聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか? 未開のイスラム教の国? 灼熱の土漠の国? インドの隣のカレーのおいしい国? パキスタンは日本から距離も文化も遠く、イメージの掴みにくい国かもしれませんが、今回はパキスタン南端に位置する商業都市カラチの日常生活をレポートさせていただきます。
現地生活の一番の感想は、やはり“暑い”ことです。11月後半からの3カ月間以外は、日本でいう“真夏日”が続きます。気温40度以上の日も多く、わが家の庭では、芝生の上に置いたデジタル温度計が“計測不可能”となったこともあります。この高温・少雨の気候のお陰で、5月〜7月には甘みがギュッと凝縮された薫り高いマンゴーが楽しめます。マンゴーの種類は100種以上あり、毎年英国王室へもプレゼントされているということです。
町中では、車体全体がペイントされたド派手なバス、トラック、リキシャー(オート三輪タクシー)に目を奪われます。日本から中古輸入された「○○自動車教習所」「××幼稚園」と書かれたままのバスも多数走っており、日本製自動車の性能の高さを改めて実感します。また、パキスタンの乗り物には“定員”というものは存在しないようで、バスの屋根の上、トラックの荷台、長距離列車の屋根の上に至るまで、溢れんばかりの人が乗っています。
余暇に関しては元英国植民地ということもあり、カラチ近郊に3カ所のきちんと芝生の生えたゴルフ場があります。猛暑と深刻な水不足問題を抱えるカラチですので、芝生整備には下水処理水が使用されており、プレー中に少々臭うのが難点です。また、住宅街から車で10分程度走るとアラビア海が広がっており、浜辺ではカラフルに飾り立てられた観光用ラクダが優雅に歩いています。夏場は波が高いアラビア海も冬場は波がおさまるので、木造の貸切ポンポン船で海釣りにも出掛けられます。冬限定で新鮮な鯛のお刺身が食べられるのは、日本食材の現地調達が困難なカラチ生活において大きな楽しみの一つです。
観光ではなかなか訪れる機会の少ないパキスタンだと思いますが、出張の機会があればぜひ一度お立ち寄りください。
旬のマンゴーを大量に購入し冷凍したものを、オフシーズンはシャーベットにして振る舞います
カラチ市内の海軍基地内にある芝生の整備されたゴルフ場
カラチ港近くの幹線道路にて。ド派手なバスが市民の足となっている
アラビア海の砂浜を優雅に歩く観光用のラクダ
丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.40(2007年7月発行)より



