ペナン(1)/マレーシア
ついの住み家でB級グルメを
小澤 忠司/Toyo-Memory Technology Sdn. Bhd.
ペナン島はマレーシアの北部に位置し、老舗のビーチリゾートとして知られています。「東洋の真珠」と呼ばれ、島の北西部には高級リゾートホテルが建ち並んでいますが、工業地帯があるせいか、正直言って海はそんなにきれいではありません。
ペナンは人口約70万人を抱え、首都クアラルンプールに続く第2の都市です。マレーシアは多民族国家で、ペナンにもマレー系、中国系、インド系などの人々が暮らしていますが、他の地域と違うのは中国系の割合が70%以上と多いことでしょう。その分日本人にとってはなじみやすい所です。また、第2の都市と言っても高層ビルは少なく、昔ながらの建物が多く残り、大都会クアラルンプールと比べると「カンポン」(マレー語で村・田舎の意味)です。その分人々はのんびりしており、古い東南アジアのたたずまいを残しながら新しいものもある、バランスが取れた場所と言えます。
「観光地に住めていいな」と思われるかもしれませんが、日本、特に東京と比べるとはるかに田舎ですから、娯楽や刺激が少ないところが欠点です。
公共の交通手段は少なく、車やバイクが日常の足となります。われわれ駐在員も自分で車を運転する機会がありますが、他の東南アジアの国々と同じく交通マナーは良くありません。特にバイクが近くを走っている時は要注意で、ちょっと目を離したすきに、あっと驚く場所に瞬間移動している場合があります。
ペナンでの楽しみは、何と言ってもB級グルメ探訪でしょう。屋台など安くてうまい店を探すのが皆の課題で、誰かが新しい店を発見した時には、その人の舌が正しいか、必ず皆で検証に行くことになっています。
ペナンに住む日本人は現在約1,400人ですが、企業駐在員が減り、代わりに定年退職後の長期滞在者が増えています。海のある暖かい場所で治安が比較的良く、物価が安いことがリタイア組に人気の理由のようです。皆さんも「定年後のついの住み家でB級グルメで満腹」生活を検討されてはいかがでしょうか。
日本人の多く住むガーニー地区と海
果物の王様、ドリアン
安くてうまい、ペナンの屋台
寝釈迦寺院の塔
丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.35(2006年9月発行)より



