南通
中国のベニス? 海と揚子江に囲まれた町「南通」
矢久保 明 /Jiangsu Saint Fruit Winery Co, Ltd.
南通市は、江蘇省の南東部、上海の北西約150q、揚子江を挟んだ向かいに位置しています。人口は約780万人、繊維、化学、造船業が伝統的に盛んで、1984年、14の沿岸港湾都市のうちで最初に「沿海開放都市」に指定されたことから「中国近代工業発祥の地」の一つとして知られています。東は黄海、南は揚子江を望む立地の良さで世界中から投資を呼び込み、近年GDP成長率は13%を超え、急速な経済発展を遂げています。2008年4月には揚子江をまたぐ世界最大の斜張橋である「蘇東大橋(全長32・4q)」が開通し、上海虹橋空港から車で1時間半と交通も便利になりました。
@見どころは?
南通市は、昨今観光や環境緑化にも力を入れています。古くから水上輸送が盛んで、運河が多いことから地元では「中国のベニス」と呼ぶ人もいます。市内中心部はこの運河を利用した観光客用の遊覧船サービスもあり、夜には遊覧船からライトアップされた美しい街並みを眺めることも可能です。ただし、秋冬は風も強く底冷えするので、春夏限定で乗ってください。
10年くらい前に出張で初めて訪れた時に比べ、南通も今はだいぶ様変わりし、改めて中国の発展スピードの速さを思い知らされます。
A何かうまいものある?
海、揚子江が近いため海産物が豊富で、ハマグリ、アサリなどの貝類が有名ですが、個人的なお勧めはカニ。お店によっては本場の上海蟹に引けを取らないおいしいカニが、上海の半額ぐらいで食べられるところもあります。シーズンは10月下旬から1月下旬ぐらいですが、その時期に南通へいらっしゃる機会があれば、ぜひお試しください。
B南通人はどんな感じ?
南通人の特徴は「真面目、勤勉」。小学生は朝7時から夜10時まで東京の受験生も真っ青になるほど猛勉強します。中国では「教育は江蘇省に学べ」といわれ、江蘇省では「教育は南通に学べ」といわれるほどで、毎年北京大学など一流大学に多数合格者を輩出しています。もっとも、子供のころ遊んでばかりいた私は「勉強ばかりがすべてじゃないぞ」と思いつつ、彼らの未来を応援するのでした。
南通市の運河
おすすめ!新鮮なカニ
遊覧船と夜景
丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.57 (2010年5月発行) より



