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世界の街から

青島

ドイツ風の町並みが広がる美しい青島

古澤 龍一郎 /丸紅青島会社

 青島は山東半島の先端にある人口約750万人の、中国でも指折りの風光明媚な大都市です。天然の良港であり、膠州湾に沿って中心地が広がっています。さらに近郊の山国家景勝地は漢の時代から道教の聖地となり、数多くの道教のお寺が建立されています。リフトがあり簡単に上り下りができます。日本人にとって身近な中国観光都市と言えますし、何といってもやっぱり本場の青島ビールがおいしい街といえます。

 観光の歴史としては約100年ですが、青く美しい海と緑豊かな都市景観と欧州の香りを漂わせる優雅な建築物が各所に見られることは特筆に価します。行政も観光に特に力を入れています。さて、青島の暮らしぶりですが、周囲が海なので水産物は市内で豊富に手に入り、また近郊農村から送られてくる季節の新鮮な野菜・果物が食卓を賑わしています。

 気候は湿潤で、夏場は洗濯物が乾かず困ることになります。日本に比べると冬の時期が長く、大陸の季節風も強くスチームによる暖房完備の住宅に住むことが求められます。産業はハイアール、海信といった中国のブランド企業が軒を連ねるほか、丸紅が即発集団と立ち上げた繊維合弁企業も順調に稼動しています。

 ジャスコ、カルフールといった商業施設も市街中心に位置し市民の生活を支えています。毎年ジャパンウィークがあり、日本と経済・文化・スポーツなどの分野で交流を深めています。

 山東省は高速道路が発達していますが、青島市も新産業都市計画として対岸の黄島への大橋とトンネルが2009年には開通予定で、さらに往来が便利になると期待しています。山東省の省都である済南市まで、日本の技術を取り入れた新幹線タイプ電車で快適に2時間半で結ばれています。青島日本人学校も2004年に開校し、家族での滞在がよりスムーズになっており、2007年末には待望の新校舎が完成します。当地は特に韓国企業の進出が活発で、国際学校もあります。コンパクトにまとまった都市生活環境と中堅都市での暮らしも悪くはないですが、庶民が車で通勤し段々ひどくなる朝晩の交通渋滞と大気汚染には困ってしまいます。

 2008年に開かれる北京オリンピックのセーリング競技会場に選ばれ、インフラ整備が進み、丸紅青島会社のオフィス近くでも開発が進み、在留邦人も登録ベースで3,200人を数えます。毎年8月には青島国際ビール祭が開催され、“青島と世界が乾杯”のスローガンの下、宴会の席ではアルコール度数が70度もある“白酒”や中国有名ワインも賞味いただけます。

 国際的な発展が期待できる青島に是非ともお出掛けください。

迎賓館(1980年代に丸紅青島があったところ) 迎賓館(1980年代に丸紅青島があったところ) 五四広場から青島ビール本社を望む 五四広場から青島ビール本社を望む 第一海水浴場と遠景 第一海水浴場と遠景


丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.41 (2007年9月発行) より

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