デュッセルドルフ/ドイツ
ドイツのカーニバル
小中 修一/丸紅欧州会社デュッセルドルフ支店
ドイツの長く暗い冬空を吹き飛ばす大イベント「カーニバル」をご紹介します。デュッセルドルフ市はドイツの西端(オランダ国境まで車で数十分)のライン川沿いに位置しており、ケルン、マインツと続く一帯は、ドイツ南部と共にカトリック信者が多いことで知られます。
イースターから逆算して40日余りの毎年2月中下旬がカーニバルのピークシーズンで、今年は2月23日が“Weiberfastnacht”(女のカーニバル、女性は無礼講の日とされ職場では、はさみを持った女性が男性のネクタイを切る風習があります)、27日がメーンイベントの“Rosenmontag”(バラの月曜日。大パレードの日)となりました。当日はデュッセルドルフの中心街を5キロにわたり、72台もの山車、46組の楽隊、5,600人もの参加者が“Helau(へラウ)”と口々に大声であいさつを交わしながら、にぎやかに練り歩きます。この掛け声は地域によって異なり、歴史的経緯からデュッセルドルフへの対抗意識が強いお隣のケルンでは“Alaaf(アラーフ)”と叫びます。
一方、目抜き通りで待ち構える観客は口々に“Kamelle(カメーレ、原意はキャラメルらしい)”と叫び、山車に乗った仮装した面々からキャンデーやお菓子がばらまかれるたびに大歓声が沸き上がり、大人も子供もわれ先にお菓子を拾う姿があちこちで見られます。
これらのパレードはマインツ、ケルンなどでも同時に行われ、テレビでは各都市のパレードの模様を楽しむことができます。山車の装飾は毎年、参加者により趣向を凝らして製作され、話題の人物からアニメキャラクターまで多岐にわたり、なかなかの出来栄えで見物人を楽しませています。
このカーニバルが終わるとようやく長い冬が終わり、一斉に草花が芽吹く春はもうすぐそこです。ワールドカップもいよいよ秒読みとなり、地元では大きな盛り上がりを見せています。日本チームの健闘を祈りましょう!!
丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.33(2006年5月発行)より



