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世界の街から

ミラノ/イタリア

Moda(ファッション)・Calcio(サッカー)・Arte(芸術)

金子 宏史/丸紅欧州会社ミラノ支店

 一般的に陽気で情熱的と言われるイタリア人ですが、ミラネーゼ(ミラノ出身のイタリア人)も例外ではなく、今回はそんな彼らが情熱を傾けるもの三つをレポートします。

 一つ目はファッションです。ミラネーゼが好む服の色は意外と地味ですが、それに合わせるニットやマフラーの色使いには、はっとさせられます。イタリアはビバルディの「四季」が生まれた国で、春夏秋冬が存在し、ひまわり畑のイエロー、屋根と土のオレンジ、空と海のブルーと季節によって変化を見せる色の宝庫です。そんな環境で生まれ育てば、おのずとおしゃれな人間が出来上がっていくのでしょう。また、イタリアでは年配の方ほどおしゃれで、若い人は年上の人の格好にあこがれて、自分もおしゃれになっていきます。正統な文化継承だと思います。百聞は一見にしかず、2005年の流行語大賞候補にもなった「ちょいワルオヤジ」が大勢かっ歩するミラノを訪れてみてください。

 二つ目はサッカーです。ミラノにはACミランとインテルという強豪2チームがあります。両者の直接対決はミラノダービーと呼ばれ、スタンドはそれぞれのチームカラーの赤と青で埋め尽くされます。近年は現役の首相がオーナーのACミランに分がありますが、今シーズン1回目のダービーではインテルが劇的勝利を収めました。スタジアムでのやじ合戦は、さながら戦争ですが、ミラネーゼたちにしてみれば、日ごろのストレス解消の場なのでしょう。

 三つ目は芸術です。世界遺産であるダビンチの「最後の晩さん」をはじめ、ドゥオーモ、スカラ座など多くの芸術文化が、この街には残っています。お薦めはブレラ美術館で、ラファエロ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、ボッティチェリといったルネサンスの巨匠たちの絵画を堪能できます。丸紅所有のボッティチェリに感銘を受けた方はぜひ、イタリア訪問をご計画ください。

 最後に、イタリア一の産業都市であるミラノの人たちは、仕事にも情熱を傾けているということを付け加えておきます。

ヴィットリオ・エマヌエレ2世のガッレリア スカラ座とドゥオーモを結ぶアーケード 「ヴィットリオ・エマヌエレ2世のガッレリア」。中央の床のへこみにかかとを当てて回ると、またミラノに戻られると言われている。 ACミランとインテルのホームスタジアム「サンシーロ」 ACミランとインテルのホームスタジアム「サンシーロ」 ルネサンス絵画の宝庫、ブレラ美術館 ルネサンス絵画の宝庫、ブレラ美術館 ミラノの中心部、小さくてかわいい店が軒を連ねるブレラ地区 ミラノの中心部、小さくてかわいい店が軒を連ねるブレラ地区


丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.32 (2006年3月発行) より

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