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世界の街から

ダラス/アメリカ

毎日が極端な興奮、それがダラス

西山 大輔/Marubeni Power International, Inc.

 アメリカ南部の最大都市圏を構成するダラス。ダウンタウンには連銀があり、全米で事業展開する多くの企業が本社を構える商業・金融の中枢都市としての風格がある。しかし車を15分ほど走らせれば、巨大な牧場と草原に囲まれた田舎に様変わり、地球の果てまで一直線かと錯覚するほどの一本道が大農園地帯を突っ切る。時速110q超で大農園地帯を走れば、ラジオを自然とカントリー・ソングに切替えてしまう。なるほど、ここダラスでは、スーツ姿のビジネスエリートが自宅に戻れば、カウボーイ姿の気さくな田舎人に変身してしまうことにも納得だ。

 加えて極端なのは、ダラスの気候変化。夏が長く、突然冬になる。夏は連日40度超、冬は吹雪でマイナス10度になる日も。雨が降れば必ずサンダーストーム。時折、地響きを伴う大きな雷が、テニスボール大の雹(ひょう) を伴って訪れる。

 こんな気候だが、1年中変わらないのが人々のスポーツに対する熱狂。地元チームの勝敗が毎日のランチタイムの話題を独占する。今年はマーベリックスが逆転勝ちでNBA優勝、一方、メジャーリーグはレンジャースが2年連続でワールドシリーズに進出するも、逆転負けでチャンピオンを逃した。歓喜と落胆、これもまた極端だ。

 都会と田舎、スーツとカウボーイ、熱波と吹雪、歓喜と落胆。相容れない二つの要素を心の底から楽しむ気のいい人が集まるダラスは、名物である巨大ステーキの単調な味からは想像できない極端な興奮に満ちている。

ビルが立ち並ぶダラスのダウンタウン ビルが立ち並ぶダラスのダウンタウン NBAチャンピオンとなったマーベリックスの試合 カウボーイや昔ながらのライダーが集まる町 カウボーイや昔ながらのライダーが集まる町


丸紅グループ誌『M-SPIRIT』No.67(2012年1月発行)より

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