2012年

南アフリカ共和国ランドウォーター公社向け鉱山排水処理プラント供給契約締結の件

2012年3月30日
丸紅株式会社


丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、南アフリカ共和国ランドウォーター公社(以下、「ランドウォーター」)との間で、東レ株式会社(以下、「東レ」)の逆浸透膜技術・システムを活用した鉱山廃水処理プラント供給契約を締結しました。また、同プラントの供給にあたり、日本政府による草の根・人間の安全保障無償資金(約265千米ドル)が活用されます。

南アフリカ共和国は、サブサハラ・アフリカ(サハラ砂漠以南、49ヶ国)のGDPの約3分の1を占める同地域における経済中心国で、金属鉱物資源に富み、白金族金属、マンガン、クロム、金では世界トップクラスの埋蔵量を誇り、近年の資源価格の高騰に伴い鉱山開発が盛んに進められてきました。鉱山開発が進められると共に鉱山廃水(酸性水)に因る土壌汚染の環境問題が発生しており、水資源に乏しい同国では、大きく鉱業に依存している経済環境の中、酸性水は水系、生態系、そして社会に大きな影響を与える深刻な問題となっています。

ランドウォーターは、南アフリカ共和国水・環境省傘下の最大の水供給公社で、ハウテン州及びその周辺向けに飲料・工業用水の供給(受益人口約13百万人)を行っている他、水・資源省が所有する鉱山廃水を中和して、隣接する川に放流するブルグスプリット一次処理施設場の運営・管理を任されており、二次処理にて飲料用・工業用水への再利用を検討してきました。 今般、丸紅は、ランドウォーターより日本の最新技術の紹介の要請を受け、東レの逆浸透膜を活用した技術・システムを提案し、契約締結に至りました。ランドウォーターは、本機材の導入により、近隣の40万人の住民への被益及び幅広く鉱山廃水問題に取り組み、今後の南アにおける鉱山廃水処理のモデルケースとする考えです。

日本政府では南アフリカ共和国との水資源における協力の強化を図っており、2011年9月に国土交通省と水・環境省が主催して日・南ア水資源ワークショップを開催し、治水、汚水処理、水資源管理等の分野において課題を整理・特定し、継続的な協力を実施する共同決議がされました。また、同国・ダーバンにて昨年11月28日から12月11日まで国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)が開催され、環境問題が益々大きく注目される中、民間主導でのランドウォーターとの取り組みは、南ア政府からも高い評価を得ています。 日本政府も、南アの人々の草の根レベルでの生活を改善できるとともに、日本企業による環境分野での新しいビジネスモデルの展開の一助ともなるとして、草の根・人間の安全保障無償資金の供与を決定しました。

丸紅は、本案件をCSR活動、また、官民連携活動のモデルとして成功させ、将来的には大型処理プラントの受注に繋げ、また、本契約では供給予定のシステムの南アにおける独占販売権の供与を盛り込んでいることから、ランドウォーター公社との包括的な協力の下、同システムの南アでの普及を狙うと共に、同国の環境問題に一層貢献して参ります。


<ランドウォーター公社概要>
社名: Rand Water (Department of Water and Environmental Affairs傘下)
所在地: 南アフリカ共和国ヨハネスブルグ
設立: 1903年
代表者: Mr. Adv Mosotho Petlane, Acting Chairperson
業種: 水の供給 及び 地方自治体の汚水処理施設の運営サポート
売上高(百万円): 2009年: 54,846、2010年: 58,976


<鉱山廃水処理プラント設置所在地>



以 上



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