2014年

2014年 社長年頭挨拶

2014年1月6日
丸紅株式会社

本日9時より東京本社16階講堂で行われました、当社社長國分文也による年頭挨拶を下記の通りお知らせします。

 

 

新年明けましておめでとうございます。
2014年の仕事始めを迎えるにあたり、世界の丸紅グループの皆さんに向けて、新年の挨拶を申し上げたいと思います。

 

1. 2014年の経済環境

世界経済は、政治や外交面などで波乱要因はあるものの、全体としては良好な見通しではないかと思います。米国を中心とした先進国の回復、以前の勢いからすれば物足りない新興国の回復と、概ね2013年の流れを引き継ぐ形になるものと予想されます。そして日本は、景気回復を確実なものとするために、成長戦略を着実に実行していけるかどうか、真価を問われる年になります。

こうした中、今年は“潮目”が変わる可能性があることを皆さんには意識して頂きたいと思います。過去10数年にわたり、超低金利のもと、金余りで溢れ出したマネーが新興国の高成長を支え、資源高を演出してきました。われわれ商社はこうした変化をビジネスに取り込むことで成長してきたと言えます。しかしながら、昨年末、米国が量的緩和政策の縮小を決定し、いずれゼロ金利政策の終焉も視野に入ってくると思われます。こうした“潮目”の変化は、当社のビジネスに様々な影響を与える可能性がありますので、十分注意して見て頂きたい、そして、変化に振り回されずに、その変化をチャンスと捉え、あらたなビジネスに繋げていって欲しいと思います。

2. GC2015
次に、現在推進中の中期経営計画“Global Challenge 2015”の状況について申し上げます。

当社の上半期連結純利益は1,118億円と、半期としては最高益を更新し、順調なスタートを切ることができました。しかしながら、資源価格や商品市況の低迷など我々を取り巻く環境は依然不透明であり、予断を許しません。GC2015の達成を目指す中で、初年度にあたる今年度連結純利益2,100億円の達成に向けて、残り3ヶ月間、決して気を緩めることなく、業務にあたって頂きたいと思います。

(1) 経営資源の最大効率化
限られた経営資源の中で持続的成長を実現していくためには、「経営資源の最大効率化」、すなわち、資産の中身をより良くしていくことが不可欠であります。既存ビジネス・案件の徹底的な底上げを図るとともに、非効率な資産からより効率性・収益性の高い資産への入れ替えを進めていかなくてはなりません。
この点について、昨年4月以降、PM(ポートフォリオ・マネジメント)戦略会議で議論を重ねてきました。当社の事業分野を様々な切り口から検証・分析し、将来の全社最適ポートフォリオの在り方、分野毎の方向性が見えてきました。今後、メリハリの効いた経営資源の配分、思い切った資産の入れ替えを推進していきたいと考えています。

(2) 新規投融資
GC2015では3ヵ年合計で1兆1,000億円の新規投融資を計画していますが、上半期には、成長分野や当社の競争力強化に資する分野へ約2,500億円の新規投融資を実施しました。引き続き、全社ポートフォリオ戦略に則り、部門の成長戦略に合致する優良案件を推進していきたいと考えています。
一方、当社が一時的ではなく、持続的成長を目指すうえで、財務体質の更なる改善、強固な財務基盤の構築は、まさに“土台”となる部分であり、この土台なくして、持続的成長は成しえません。GC2015で掲げるネットDEレシオ1.5倍程度という目標は、必ず達成しなければならない、当社にとって最優先課題のひとつであることをしっかりと認識頂きたいと思います。
このように、しっかりとした“土台”、“守り”を固めたうえで、“攻め”は果敢に続けます。当社の持続的成長に資するような優良案件は、会社としてこれまで以上に積極的に取り組んでいく方針です。

3.皆さんに心掛けて頂きたいこと

(1)現場力の強化
当社の原点は現場にあり、すべてが現場から始まります。新しい案件は、現場からの情報や顧客との日頃のビジネスを通じて始まるものが殆どです。また、問題の原因や解決の糸口も、ほとんどは現場にあるように思います。現場に出て、顧客と会い、顧客と対話し、肌感覚を磨いて頂きたい。決して頭でっかちになってはいけません。
こうした“現場力”に磨きをかけ、更に強くすることこそが、当社の更なる成長の原動力になると考えています。現場の一人ひとりが、自分の頭で考え抜き、そして、チームで徹底的に議論を尽くす、そのような「考える集団、判断ができる集団」になって頂きたいと思います。
そして、全てのビジネスの大前提となるコンプライアンスもまた、現場での日々の高い意識が重要です。当社は今年度も、コンプライアンスの体制を充実させてきていますが、皆さん一人ひとりがコンプライアンス遵守への高い意識を持ち、日頃から、自分で考え、判断することが重要であるということを、あらためて認識して頂きたいと思います。

(2)コミットメント(約束は必ず守る)
2001年度に発表した“A”PLANは当社存続の危機にあたって実行した、背水のサバイバルプランでした。そこで学んだ教訓は、やると決めたことは必ずやり遂げ、「社内外への約束は必ず守る」、それが企業にとって、如何に重要であるかと言うことです。「コミットメント、約束を守る」という高い意識こそが、“A”PLAN以降、当社に醸成された強み、当社のDNAであると思います。
皆さんには、業績が好調な今だからこそ、敢えて、「コミットメント、約束は必ず守る」ということの重要性、“A”PLANの教訓を思い返して頂き、現状に慢心することなく、業務にあたって頂きたいと思います。

(3)チャレンジ精神
3つ目はチャレンジ精神を持ち続けて欲しい、ということです。会社でも個人でも、現状に満足した時点で成長は止まり、衰退に向かうということを認識して頂きたい。われわれが勝負するのは、世界であり、グローバルな土俵です。そこで、グローバル企業との競争に勝ち抜いていかなくてはなりません。今回の中期経営計画を“Global Challenge”と名づけたのも、グローバルな競争に立ち向かい、飽くなきチャレンジを続けるという、私の強い思いを反映させたものです。皆さんも、自ら限界を作らず、困難に立ち向かい、高い目標に向かって飽くなきチャレンジを続けて下さい。社員・役員みんながチャレンジ精神を持って、グループ一丸となって更なる高みを目指していきましょう。

4. 最後に
今年の世界経済は、総じて明るい見通しではないかと思います。そして日本では、安倍政権2年目を迎え、成長戦略の実現に向けて大いに期待されるところです。
こうしたなか、当社の活躍の場は、世界中に広がっています。世界の地域や経済の発展に貢献するという、商社として求められる使命・役割を果たしながら、日本のみならず世界の成長の一翼を担っていきたい、そして、高い志とチャレンジ精神を持って、GC2015の達成、持続的成長の実現に向けて、全社一丸となって立ち向かっていきましょう。

 

皆さんと皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、新年の挨拶とさせて頂きます。有難うございました。

 

以上



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